

けれども、素敵だと思ったお相手と、ようやくお見合いになったのに、この質問をしたら、仮交際にも本交際にもつながらず、お相手側のシャッターは、ガラガラと閉じ、お相手の頭の中は、残りの時間ずっと『お断り』の文字しかない、そのような流れになることが多いことを想像していただきたいのです。それでもお見合いの時に、しっかり聞いておきたいですか?
私はこれは、良い考えではないと思っています。結局のところ、離婚原因は後々に、あなたがお相手との関係を少しでも深めた時点で、うちあけていただくことができるとしたならば、わざわざ、お見合いの時点で、お相手のシャッターが閉まるような行動をして、チャンスを逃すのはいかがなものでしょう。いやいや、それを最初に聞いておかないと、次のステップに行くかどうか決められないし、後回しにするのは時間の無駄!お見合いの時点で、どんどん質問攻めして、候補者を削ぎ落としていかないと!と思う方もいらっしゃるでしょう。でも私はこの方法はオススメできません。
なぜ?あなたが婚歴ありの方で、とても苦しい結婚生活の後、ようやく離婚されたのでしたら、言うまでもなく、想像できることだと思いますが、離婚原因のような超プライベートなことを、誰彼構わず、初対面の人に気軽に言える人は少ないと思ってください。あなたの質問は、お相手にとって、苦しんだことを思い出させたり、心に蘇ったりさせるだけで、お相手を苦痛にさせるだけです。
世の中には、あなたよりもずっと辛い経験を通って来た方がいるということを想像すること、それは結婚生活の中でも、お相手のことを大事にする気持ちや、思いやりを持って接することにつながるわけですが、ズケズケと質問する方は、お相手の目線からすれば、結婚は厳しいな、無理だな、と思わせてしまうことにつながると思うのです。
お見合いは、お相手に対して質問攻めにして、自分にふさわしいかを吟味するための面接の場と思わないこと。それは、まったく逆効果だと思ってください。それよりも、まずは会話を楽しんで、相性がいいのかを確認するための時間と思って大切に使ってください。お相手が傷つくようなことをわざわざ聞くのではなく、お相手が楽しいと思っていること、例えば趣味の話題などを気持ちよく会話できるように、お見合い前に自身でイメージトレーニングしてください。結婚相談所に入っている方で、仲人さんに協力していただけるのでしたら、会話のシュミレーションを一緒に行ってみてください。」