

相談者の男性から詳しい話を聞いたところ、女性の方は婚歴ありでお子様ありの方。そして、相談者の男性のご両親が自営業をしているため、ご両親に協力する形で家族経営で、同居しながら働いていらっしゃるとので、もし結婚をするならば、縁を切る、出て行け!と言われてしまったとのこと。相談者ご本人としては、お相手の女性のことは大好きで結婚したい気持ちはあるけれど、親兄弟を捨ててまで、縁を切ってまで、かけおちのようなことはできないし、かけおちすれば、今の仕事を捨てることになってしまうから、女性とは別れるしかないのかな?とのことで相談してくださいました。
なるほど、そういうことですね。相談者の男性はご両親やご兄弟に対して、何でも嘘偽りなく正直に前もって伝えておきたいという考えの男性なのですね。でも、どうして女性の過去のことについて、わざわざ話してしまったのか悔やみます。日本の考え方がまだまだ古いのかもしれませんが、婚歴ありや子持ちというキーワードを聞いて、100%歓迎できる時代には、まだなっていないようです。ですから、そのようなキーワードを事前に伝えれば、猛反対を受ける可能性もあることを事前に想像できていればよかったなと思います。
本当であれば、まずは素敵な女性ができたことを伝えて、とにかく会ってほしいと言えて、どれだけ素敵な女性なのかを先に知っていただくことのほうがよかったような気がします。スペックだけ先に歩いてしまって、まだ対面でお会いしてもいないご家族全員に嫌われるとは、女性としても本当にかわいそうなことだと思います。
そもそも、結婚というのはお相手の方と一緒になることであって、親兄弟とのつながりを優先するものではないと思うのです。それに家族経営で事業をされているのでしたら、なおのこと、従業員1名が欠けることは会社にとって厳しい状況になることでもあると思います。縁を切るだの、出て行け!というのは、心からのことでしょうか?ご家族からすれば、急なびっくりする報告を受け、売り言葉に買い言葉のような状態だったのかも?
親兄弟が介入すると、ご縁が流れてしまうことって、意外と多いんです。未成年のこどもが結婚しようとするときや、ものすごい資産家の家柄の人が結婚するときに親が介入することはあっても、成人になっているごく一般的な大人が結婚するときは、親兄弟の介入に惑わされることなくご自身で判断してよいと、私は思います。もし相談者の男性が、どうしてもこの女性と結婚したいと、強くお考えになのでしたら、理解のないご家族との縁を切ってでも家を出て、そして、今の仕事が本当に続けられなくなるのであれば、他で就職して働き続けることもできるでしょう。ご自身とお相手のためにも、幸せをつかんでいただきたいです。」